PDFの不要なページを削除する方法(削除と黒塗りは別物です)
2026-07-20
スキャンした書類に白紙が挟まっている、契約書の末尾に不要な付録がついている、提出する資料から社内向けのページだけ外したい——PDFのページ削除が必要になる場面は意外と多くあります。
手順そのものは数秒で終わります。ただし 消したつもりで消えていない という事故が起きやすい領域でもあるので、そちらも合わせて説明します。
削除の手順
1. PDFページ削除 を開き、ファイルを選びます。 2. 削除したいページ番号を入力します。 3. 「適用」を押すと、指定ページを除いた新しいPDFがダウンロードされます。
元のファイルは書き換わりません。手元のPDFはそのまま残り、削除後のものが別ファイルとして保存されます。失敗しても元に戻せるので、まず試してみて構いません。
ページ番号の指定方法
複数ページをまとめて指定できます。
| 入力例 | 意味 |
|---|---|
3 | 3ページ目だけ |
1,3,5 | 1・3・5ページ目 |
5-8 | 5から8ページ目まで |
1,3,5-8 | 組み合わせも可 |
番号は元のPDFの通し番号です。 削除しながら番号がずれていくことはないので、「1ページ目を消したから次は元の3ページ目が2ページ目になる」といった読み替えは不要です。表示されているページ番号をそのまま入力してください。
なお、全ページを削除することはできません。PDFはページが最低1枚必要な形式だからです。
ここからが本題:削除と墨消しの違い
ページごと削除する場合は問題ありません。 そのページは文書から取り除かれ、新しいファイルには含まれません。
事故が起きるのは 残すページの中に見せたくない情報がある ときです。よくある誤解を挙げます。
黒い四角を上に置いても、文字は消えていません。 図形描画で塗りつぶしただけのPDFは、テキストを選択してコピーすれば下の文字がそのまま取り出せます。ニュースになった情報漏洩の多くがこのパターンです。見た目は黒く塗られているのに、コピー&ペーストで中身が読めてしまう。
画像化されたスキャンでも安心はできません。 OCR処理がかかっているPDFには、見えない位置にテキスト層が埋め込まれています。画像を加工しても、そのテキスト層が残っていれば検索や抽出で読めます。
メタデータは本文とは別に残ります。 作成者名、使用ソフト、作成日時、場合によってはファイルの元のパスまで文書情報として保持されています。ページを消してもここは変わりません。
確実に消すなら、そのページ自体を削除する のが最も安全です。文書の一部だけを隠したい場合は、元のWordなどで該当箇所を削除してからPDFに書き出し直すのが確実です。
削除後に確認しておくこと
目次やしおりのリンク。 削除したページを指していたリンクは行き先を失います。目次から飛べなくなっていないか、一度確認してください。
ページ番号の印字。 本文に印刷されたページ番号(フッターの「3 / 10」など)は画像や文字として焼き付いているため、削除しても自動では振り直されません。番号が飛んで見えるのはこのためです。気になる場合は PDFページ番号 で振り直せます。
ファイルサイズ。 ページを減らしてもサイズが期待ほど小さくならないことがあります。フォントデータなど文書全体で共有されている要素は、1ページ消しただけでは減らないためです。サイズを本気で落としたいときは PDF圧縮 を併用してください。
ブラウザ内で完結します
この処理はすべてお使いのブラウザで実行され、ファイルがサーバーに送信されることはありません。契約書や請求書、診療記録のような外部に出したくない書類でも、そのまま扱えます。ページを開いたあとで通信を切っても動作します。
なお、パスワードで保護されたPDFは先に保護を解除する必要があります。お使いのPDFビューアーで開き、保護なしの複製として保存してから読み込ませてください。
一部のページだけ取り出したい場合
「不要なページを消す」より「必要なページだけ抜く」ほうが早いこともあります。10ページの資料から2ページだけ使いたいなら、8ページを指定して消すより PDFページ抽出 で2ページを指定するほうが確実です。結果は同じでも、指定を間違えるリスクが減ります。